<舞台・イベント> *「ピノ学園」2003.9.23 *「センゴクプー」2003.05.12 *シブヤから遠く離れて2004.03.20・21 |
センゴクプーを見て。 (お芝居の内容は、他でお探し下さい) 舞台の上にいたのは、確かにアイドルグループ「嵐」のリーダー、大野智のはずです。 私は、「大野智」の舞台を見に行っただけのこと。 1000人足らずの劇場で大ちゃんが見れる。 それは、コンサート会場の規模を考えれば、ものすごいことで、それは幸福なことだ、と なんとなく、そんな感じで見に行った「センゴクプー」というお芝居。 やられました。まさか、これほど、素晴らしく胸を打つお芝居だとは思っていませんでした。 それは、もちろん、よい「脚本」や、よい「役者」さん達に恵まれたからかもしれない。 でも、違う。 このセンゴクプーは、素晴らしい脚本と、スタッフの方と、脇を固めてくださった素敵な舞台俳優さん達と、 そして、大野智。その全てが、最高だったから。だからこそ、これほどに、胸を打ち、会場のあちらこちらで すすり泣きが起こるほどの「感動」を生み出すことができたのだと思います。 最初の登場シーン。 舞台真正面から現れる風助(大野さん)。 その軽い身のこなし。周りの個性的な舞台俳優さん達に負けない、よく通る声。 大野智は、「舞台俳優」でした。 素晴らしい舞台俳優さん達に囲まれても、負けない・・・というよりも同じくらいの光を放つ大野さん。 いつもは、何を話しているか分からない(?)ような話し方の大野さんなのに、舞台に立つ風助は、雄弁。 「・・・こんなに話すおおちゃんを見れるなんて・・・」と、最初は、別の意味で感動したりして。 テンポの速い会話を、噛むこともなく、自然に、次々とこなしていく大野さん。 たくさんのギャクに少々のセクハラ。 そして、下ネタ。 このお芝居、半分・・・8割くらいは、爆笑の連続なのです。 何遍見ても、笑えるし、吉本新喜劇か?と思えるほどの、ノリツッコミもあり(笑) その時の風助さんは、本当に、愛くるしくかわいらしい。大野君の表情も、おとぼけていて、お見事。 「う〜ん、おもしろいな」と思って、1幕も終わりに近づいた頃、私の、涙ポイント登場です。 侍の縄張り争いだけが、戦と呼ばれて、農民の怒りが一揆と呼ばれるのはなぜだ? (その他、たくさんの「なぜだ?」) という内容のセリフを、風助さんが、それはそれは、本当に本当に(2回言って見ました)せつなげに 叫ぶシーンがあったのですが、もう、私、ここの、風助さんに、やられました。 あれは、大野智なんかじゃない!(いや、大チャンだけどさ) あれは、セリフなんかじゃなく、本当に、そこに風助がいて、風助が、言っている現実の 言葉なんじゃないか?と思えるほどの、名演技でした。 (というか、演技だと分かっていても演技じゃないのよ、と言いたくなるような、そんな感じでした。) 大野さんの表情、思い出しただけで、すでに涙目です。 下手すると、くさい陳腐なだけの言葉の羅列になってしまう難しいセリフ。 大野さんは、見事、風助になりきり、風助の言葉を、発しました。あの表情・・・・。 ・・・あの表情・・・(くどい・・・) と、感動に浸る間もなく、ここで、客席全員で、「一揆」・・・いや、祭りに参加させられるわけでして・・・ そう。「WOW」を総立ちで、こぶし振り上げて、みんなで熱唱。 ライブハウスみたいでした。嵐の曲を、うちわを持たずに、こぶしだけ振り上げて歌うわけですよ。 ちょっと、 ということで、まさか舞台を見に言って「WOW」を歌うことになるとは、思いませんでしたが、かなり嬉しい 意外な構成で嬉しかったです。 そして、15分の休憩の後、舞台は、涙涙の第二幕へ。 1幕以上にセリフが多い第二幕。 もうどっぷりセンゴクプーの世界に浸り大野さんがたくさん話しをすることに違和感を覚えなくなった頃、 私が、この舞台の中で、一番、印象に残っているセリフが登場します。 「この世から、力で人を抑えようとする人間は、絶対にいなくならない。」という嵐山さんの言葉に、風助が 「力で人を抑えようとする人間に抗う人間も絶対にいなくならない」と答えるシーン。 ここの言葉がものすごく印象に残っております。 そう。確かに。絶対にそう。 このあたりにくると、シリアスな風助が多く登場します。 「凛々しい」という言葉は、この時の大野君のために存在するんじゃないのか? 小さい子に「凛々しいってなぁに?」って聞かれたら、 「こういう姿。。。お顔のことを凛々しいっていうんだよ」と教えてあげてもいいと思われるほどの 凛々しい風助の連発。 「風助」に感動しつつ、このあたり、時々、大野さんの、男前さに、クラクラきていました。(いや、ほんとに) 「剣は、人を引き寄せるためのものじゃなくて、人を突き放すものだ。だから恐いんだって!」 と、雷蔵の胸座をつかむ風助。 「剣を抜かずに、人を見殺しにするほうが、タチが悪い!」と叫ぶ雷蔵のセリフのあと。 シナリオ本では、 風助「・・・・・・」 となっている個所があるのですが、この時の、風助の表情の移り変わり! そして、その後の「やっぱり、おまえはおもしろい」と雷蔵に言うに至るまでの風助の表情。 絶品です。繊細です。誉めて誉めて誉めまくれ!といいたくなるほどの「仕事」をしていました。 舞台という場所では、拾いにくい表情かもしれないけれど、あの表情を、ドラマで流したら、「演技賞」を 絶対取れる!と思えるほど、素晴らしい顔をしました。 絶賛の嵐。(私の中でですが) その後の回想シーン。 基本スタイルとして、風助は「剣」を抜かないので、太刀まわりシーンは、ここがメインだったのですが 本当に、完成度が高いシーンだったと思います。 「将来、桃太郎侍は、大野さんにつがせてください・・」と心の中で思いつつその、言葉にできないほどの シーンに陶酔。 その身のこなしは、日記も書いたように本物の忍者のよう。 ずば抜けて踊りの上手な大野さん、さすがです。 もう、どっぷり、「センゴクプー」の世界にいる自分を感じました。風助の痛みが、私の胸を鷲づかみ。 胸の奥まで、さされた気分。 それは、大野さんの、ひとつひとつの表情が、風助の悲しみを確かに表現できていた証。 そんな風助さんの表情に、ずっしり胸をつかまれた時、さらなる名台詞、名演技。 「血で汚れたお金で立てた教会で人は本当に救いをえることができるのか? あんたの神はほんとうにそう教えたのか?おまえは、その貧しい国に銃を売るのか?!」とヌゥベンに 詰め寄るシーン。 あのセリフで、ご飯3杯・・・と、言いたいところですが、私、今回は、このセリフで、ご飯3回抜けます。 セリフだけで、胸がいっぱいになってご飯いりません・・・って状態です。 ・・・これ、書きながら涙目(痛ッ) 痛い、痛い、深い、重い感情を、大野さんは、本当に見事に、「言葉」と「表情」にして、演じていました。 大野さん以外の「風助」は、嵐さんの中では、考えられない。 ・・・いか〜ん。書きながら泣けてきました(汗)。 そして、物語は佳境へ・・・。 竜巻との決戦。 それでも、一向に刀を抜こうとしない風助。 そして、相打ちになったとき、風助が抜いたのは、しゃもじ。竜巻の腹にきまったしゃもじ。 でも、風助の肩は、竜巻の剣で切られる。 ・・・息を呑みました。最後の最後まで、剣を抜かない風助。 嵐山との決戦。 のど元に決まったかと思われたその刃を、風助は、その口で受け止めていた・・・。 あの時の風助の表情も忘れられません・・・。 そして、「しねぇ〜〜!!」と叫びながら、嵐山に刀を抜いた・・・と思ったら、お花が出てくる剣。 風助は、最後まで、「力で人を抑えこもうとはしなかった。」 そして、また、嵐山も同じこと。「力で人を抑えこもうとした。」 風助は、嵐山から「力」で、風助の唯一の「力」、「しゃべること」を封じ込められました。喉を切られて 喋ることができなくなって・・・ やばい・・・やっぱり、泣けてくる。 それでも、最後、風助は、「マダマダ」自分には、「手」があると、そう、アピールする。 ・・・(涙) 多分、この「マダマダ」は、今、私が思っている以上に深い・・ ような気がするので後からまたじっくり考えることとします。 これを書きながらも、何度も涙目になりました。 本当に、素晴らしかったんです。世の中の人に、「うちのリーダーこんなにすごいんだよ!」って 叫んで回りたいくらいに。(・・・うちのって(汗)) 私は、3回見ました。5月4日の夜と、5日の昼と千秋楽。 アドリブがあるので、少しずつ違っていましたが、何回見ても、泣けて笑えるお芝居でした。 大野君の演技に、本当に感動しました。 千秋楽では、竜巻さんの(でしたよね?)胸に埋もれて涙を隠していたり、 お客さんの「感動したよ!」という言葉に「何をいいます、感動しているのは、こっちです」 と答えた大野君。 いちおう嵐のリーダー大野君。 やまない拍手に、「とまどいながら」の音楽とともに出てきて、歌うのかと思いきや きださんからのテープでのメッセージ。 そして・・・。 きださんのメッセージを、空を見すえて聞きながら、あの瞳を涙でいっぱいにしていた 大野君の姿。 あの涙が、きっと、努力の証。 あの瞳は、一生忘れません。双眼鏡で見て、私の脳内ビデオにしっかり録画。 おおちゃんのあの顔が、今年一番の宝物。 「もっともっと、上を目指して行きます。」 「みんな、ついてきてください」 土下座を深々とした大野君の姿。 思い出を作りましょう!と、会場のみんなと、写真を取り出す大野君。 大野智に戻ると、相変わらず、言葉が少なくて(笑) でも、その少ない言葉で、全てが伝わってきました。 (あぁ、だめだ・・・思い出してまた涙が出てきました) 共演者からタオルを借りて目頭を抑える大野君。嵐の守り神、大野君(笑) そして、日記にも書きましたが、素で、零れた言葉。・・・・・「恵まれすぎ」と。 ウソも偽りも飾りも脚色も、何一つ無い、心のつぶやきでした。 あの一言を聞いたとき、大野担当になる決意をしました(笑) はぁ・・・ まさか、感想書きながら思いだし泣きで、嗚咽(笑)するとは思いませんでした。 本当に大野君の風助は、最高でした。そして、他の各々の役の方も、本当に最高でした。 来年も、大野君の舞台が見れますように。 いつか、センゴクプーが再演されると、もっと嬉しいな。 大野君、発砲の皆様、大きな怪我なく終了してよかったです。 感動をありがとうございました。 |
アリンコさん風助アイコンありがとです★